「俺は大将軍を辞退する」
インドカレーは作造の言葉を思い出していた。
それから半年もたたないうちに作造は辞退どころか孫権の元を離反。
軍を引き連れてどこかへ去っていってしまった。
「…ったく。この忙しいときに…」
国内も国外も混迷を極める情勢で、片腕を失ったに等しい呉主孫権は元気がない。
出す命令もちぐはぐで、徐々に内部崩壊がはじまっていた。
諸葛格、朱然も天に帰り、大都督陸凱と丞相陸抗の争いも激化。
呉は大混乱におちいる寸前である。
「山茱萸殿が朱然将軍の後任に着いたくらいね、いい知らせというのは」
こうも忙しいと独り言も増える。
「将軍、敵影を発見。京唄子の軍勢です( ゚Д゚)つ」
「わかりました、りさ☆殿。蝶子、雅逡、出るわよ」
「わかりましたわ」
「了解」
結局。
あの偽装お見合いの日に捕まえた間者たちは下っ端もいいところで、ほとんど情報が引き出せなかった。
事実を知っていると思われる藍跳は作造とともに行方が知れない。
まあ、藍跳がいなくなったことで当面の心配事が減ったのは事実なのではあるが。
「来ました!」
斥候の言葉に答え、城壁から遠くを見据えるインドカレー。
「京唄子軍…旗本自ら動くなんて…と、もう一軍…あ…あれは…!」
「…作造軍…ですわね」
「そんな…寝返った…の…?」
「いえ、傭兵としての参戦ですね。本国軍の軍旗ではありません」
「…どちらにしても…ここは負けられない。全力で迎え撃つわよ」
「当然ですわ」
「了解」
「インドカレー軍、出陣!」
「りさ☆殿、伏兵の準備はいい?」
「完璧( ^ω^)」
突撃、の号令を受けて作造軍が迫ってくる。物凄い勢いだ。
「伏兵、攻撃開始!」
作造軍の前後左右に突如として現れる伏兵たち。
「うわっ!?」
「崩れたわ!突撃!」
伏兵に浮き足立った作造軍にインドカレー軍が強襲をかける。
「くそ、やられたな…まあ、義理は果たしたろう。作造軍、撤収!」
「撤収を開始したようね。深追いはしなくていいわ。向かってくる者だけを狙いなさい」
結局、作造軍とインドカレー軍は一あたりしたのみでインドカレー軍の勝利となった。
しかし。
「高翔軍を突破した京唄子軍がこちらに向かってきます!」
老将高翔を撃破、その勢いで向かってくる京唄子の軍の前に策を使ってしまっインドカレー軍はなす術もなく…
撤退を開始したのであった。
柴桑、陥落。
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