日刊よしぞーplus:原則木曜、日曜はお休みです。
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「おかしいですわね?そろそろ臣従結果を知らせる使者が着いてもよさそうなものですけど…」
建業の城下町にしばらく滞在することにした一行。
孫権に無事軍の統合がすんだことを知らせるとともに、再臣従の許可を仰ぐ書簡を早馬に頼んだのはもう3ヶ月も前の話。蝶子が不安に思うのも無理はない。
「将軍、居場所はちゃんと書いたんですよね?( ´・ω・)」
「もちろん書いたわよ、りさ☆。何か事情があるんでしょう。噂によれば京唄子、紅音、池田大作の猛攻を受けてかなり忙しいらしいから」
「そういえば鈴央殿も最近見ませんなぁ」
兵たちの鍛錬から戻った神鳴も話に入る。
「何か聞いておりませぬか?緑葉殿」
「え?俺?い…いや、手紙がまったく来なくなったんだよ、実は」
「フラレタ?」
「ふられたのですか?」
「フラ(゚∀゚)レタ!!」
「かわいそうに」
「ちょ…お前たち…」
そこへ藍跳が入ってくる。
「おう、お待ちかねのモノがきたぜ」
「見せてください」
慌てて藍跳の手から書簡を受け取り、読み始めたインドカレー。だが、そこには。
「そ…そんな…バカな…?」
「どうしたのですか?」
「読んでみて、蝶子」
「…!これは一体…」
ニヤニヤと笑う藍跳。
「まさか藍跳、あなた書簡をすり替え…」
「おっと、まさかそんなことするわけないだろう。きちんと印が押してあるだろう?」
「なあ、何が書いてあるんだ?インドカレー」
「緑葉兄…つまり、臣従は断る、ということよ」
「…なに?」
「口には出せない罵詈雑言付きで…ね」
「貸してみろ」
インドカレーから書簡を奪い取り、読み始めた楓緑葉の顔色がみるみるうちに青くなり、そして赤くなった。
「…なんだこれ!おかしいだろ!おい、孫権様に何があったんだ!?藍跳、貴様…」
「待てよ緑葉。俺はずっと一緒にいたろうが。何かおかしなことをすれば【空蝉】…蝶子と雅逡が気がつくだろう?」
「ええ、藍跳にはおかしな動きはなかったですわ」
「…とりゅふ…」
それまで黙っていた非鷹がボソリ、とつぶやく。
「非鷹?」
「…孫権様の…おそばには…大都督と…とりゅふ…のみ…」
「そうか!藍跳、それが狙いか!」
「やっと気がついたか緑葉。山茱萸軍とインドカレー軍が抜ければ、孫権派は丁奉のみ。そばには陸凱様ととりゅふ様しかいない。色々吹き込むには絶好の機会だよな」
「まさか…」
「インドカレー、残念だったな。いまじゃ孫権はお前のことなんざ敵としか見てねぇよ!ハハハッ!!」
「と…とりあえず…もう一度…臣従願いをだすわ…」
「無駄だよ、わかんねぇヤツだな!」
「藍跳!」
藍跳の顔に雅逡の拳が入る。
「グハッ!…へっ、何度でも言ってやる!もうお前らは用なしなんだよ!ハハハハ!」
「藍跳、黙りなさい。わたしは孫権様を信じる。作造や鈴央、戻っていった山茱萸も心配だし。いざとなったら一人ででも行くわ」
「好きにしろよ」
結局山茱萸やインドカレーたちが知ることはなかったのだが、今回の軍団合併劇は…とりゅふが仕掛けた離間の計だったのである。
まんまとそれにはまった彼ら。
疑心暗鬼の計にかかる孫権。
呉は、崩壊の道を歩み始める。
建業の城下町にしばらく滞在することにした一行。
孫権に無事軍の統合がすんだことを知らせるとともに、再臣従の許可を仰ぐ書簡を早馬に頼んだのはもう3ヶ月も前の話。蝶子が不安に思うのも無理はない。
「将軍、居場所はちゃんと書いたんですよね?( ´・ω・)」
「もちろん書いたわよ、りさ☆。何か事情があるんでしょう。噂によれば京唄子、紅音、池田大作の猛攻を受けてかなり忙しいらしいから」
「そういえば鈴央殿も最近見ませんなぁ」
兵たちの鍛錬から戻った神鳴も話に入る。
「何か聞いておりませぬか?緑葉殿」
「え?俺?い…いや、手紙がまったく来なくなったんだよ、実は」
「フラレタ?」
「ふられたのですか?」
「フラ(゚∀゚)レタ!!」
「かわいそうに」
「ちょ…お前たち…」
そこへ藍跳が入ってくる。
「おう、お待ちかねのモノがきたぜ」
「見せてください」
慌てて藍跳の手から書簡を受け取り、読み始めたインドカレー。だが、そこには。
「そ…そんな…バカな…?」
「どうしたのですか?」
「読んでみて、蝶子」
「…!これは一体…」
ニヤニヤと笑う藍跳。
「まさか藍跳、あなた書簡をすり替え…」
「おっと、まさかそんなことするわけないだろう。きちんと印が押してあるだろう?」
「なあ、何が書いてあるんだ?インドカレー」
「緑葉兄…つまり、臣従は断る、ということよ」
「…なに?」
「口には出せない罵詈雑言付きで…ね」
「貸してみろ」
インドカレーから書簡を奪い取り、読み始めた楓緑葉の顔色がみるみるうちに青くなり、そして赤くなった。
「…なんだこれ!おかしいだろ!おい、孫権様に何があったんだ!?藍跳、貴様…」
「待てよ緑葉。俺はずっと一緒にいたろうが。何かおかしなことをすれば【空蝉】…蝶子と雅逡が気がつくだろう?」
「ええ、藍跳にはおかしな動きはなかったですわ」
「…とりゅふ…」
それまで黙っていた非鷹がボソリ、とつぶやく。
「非鷹?」
「…孫権様の…おそばには…大都督と…とりゅふ…のみ…」
「そうか!藍跳、それが狙いか!」
「やっと気がついたか緑葉。山茱萸軍とインドカレー軍が抜ければ、孫権派は丁奉のみ。そばには陸凱様ととりゅふ様しかいない。色々吹き込むには絶好の機会だよな」
「まさか…」
「インドカレー、残念だったな。いまじゃ孫権はお前のことなんざ敵としか見てねぇよ!ハハハッ!!」
「と…とりあえず…もう一度…臣従願いをだすわ…」
「無駄だよ、わかんねぇヤツだな!」
「藍跳!」
藍跳の顔に雅逡の拳が入る。
「グハッ!…へっ、何度でも言ってやる!もうお前らは用なしなんだよ!ハハハハ!」
「藍跳、黙りなさい。わたしは孫権様を信じる。作造や鈴央、戻っていった山茱萸も心配だし。いざとなったら一人ででも行くわ」
「好きにしろよ」
結局山茱萸やインドカレーたちが知ることはなかったのだが、今回の軍団合併劇は…とりゅふが仕掛けた離間の計だったのである。
まんまとそれにはまった彼ら。
疑心暗鬼の計にかかる孫権。
呉は、崩壊の道を歩み始める。
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プロフィール
HN:
よしぞー
年齢:
51
HP:
性別:
男性
誕生日:
1973/02/20
職業:
平社員
趣味:
飲酒/睡眠/飲食
自己紹介:
〇マイペースじゃないと生きて行けません。
〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇でも楽なので修正する気ゼロ。
〇オンライン推奨。
〇来世でがんばろう。
〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
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