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 「緑葉様☆どちらへ行かれるんですか?」
飛天にまたがった楓緑葉と鈴央。屋敷を出てから、かなりの時間が経っている。
 「ん~。とてもいい場所を見つけたんだ。途中で食べ物を買って、そこで休もう」
 「はい☆わぁ、楽しみですぅ☆」

しばらくして、道中の農家に立ち寄り食べ物を分けてもらう。少し多めにお礼を支払い、道を離れて山へと分け入る。
 「もうすぐだ。ほら、いい香りがしてこないか?」
 「え?…あ、なんか甘い香りが…☆」
 「桃の花だよ。近くに…捨てられた桃園があったんだ。物置小屋だか元の住人の小屋だかも多少修理したから…今は使える」
 「早く行きましょう☆」

そして。

 「…うわあ…☆すっごい!スゴイスゴイ!」

たどり着いたのは、山の中にポツンと取り残された、桃の木の林。周囲には小川が流れ、おそらく住居だったのだろう、粗末な小屋もある。
何故こんなところに、という疑問も残らないではないが、今は無人である。

 「どうだ、すごいだろう。以前哨戒中に見つけたんだ」
 「はい、すごいですぅ☆」

鈴央は飛天を飛び降り、駆け出していく。

 「緑葉様ぁ、早く早くー☆」

小屋の濡れ縁に腰かけ、楽しげに竜笛を吹き始めた鈴央の隣に、よっこいしょ、といって緑葉が座る。
飛天はそばの桃の木に結んだ。
 「緑葉様、オジサンくさいですぅ☆」
 「うっ…うるさいな!それより、買った飯を食おう」
 「はい☆」
 「もぐもぐ…うん、うまいな」
 「おいしいですー☆」

ゆっくりと時間は流れていく。
この日、二人はこの小屋に泊まった。
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無題
緑葉さまーw
鈴央 2007/11/11 (Sun) 21:34 編集
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プロフィール
HN:
よしぞー
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1973/02/20
職業:
平社員
趣味:
飲酒/睡眠/飲食
自己紹介:
〇マイペースじゃないと生きて行けません。

〇基本的にインドア派。

〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。

〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。

〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。

〇非モテ人生まっしぐら。

〇でも楽なので修正する気ゼロ。

〇オンライン推奨。

〇来世でがんばろう。
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