日刊よしぞーplus:原則木曜、日曜はお休みです。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「わーい、お姉ちゃん綺麗ー☆」
「ありがと、鈴央」
「ホント、馬子にも衣装…だよな」
「緑葉兄、うるさい」
「悪い悪い。じゃあ、大将軍はもう来ているから…こっちも行こう」
「ええ。鈴央、ありがとね」
「なんも大丈夫だよ☆」
「緑葉兄。剣を持っていって。わたしの槍も」
「は?お見合いになんでそんなモンがいるんだ?」
「…あのね。お見合いはあくまでも情報伝達の手段でしょ?【土竜】が狙ってくる可能性は十分あるんだから、武装は必要でしょう。大将軍にも帯刀で、と伝えてあるし」
「ああ、そっか。忘れてた」
「…しっかりしてよ、もう(蝶子、雅逡…頼むわよ…)」
屋敷床下。
「じゃあ、私が床下を索敵するから、雅逡は屋根裏をお願いしますわ」
「わかりました、蝶子様。おい、行くぞ」
「ハッ」
雅逡とその配下数名は屋根裏へ移動。蝶子と十名ほどの間者がその場に残る。
「それでは皆様…よろしくて?私たち【空蝉】以外の者はすべて敵とみなし、容赦なく斬り捨てなさい」
「はい、蝶子様」
「では…散開!」
蝶子の合図でそれぞれの持ち場につく。
(必ず現れますわ、【土竜】は…。どこから来ても…叩き潰します!)
見合いの席。
ツンツクツクツク、ツクツクツ~。ホワワワ~ン
「それにしても…こういう席でこういう恰好で会うというのは…どうも奇妙なものだな…いや、ものですな…」
「大将軍…お見合いはただの偽装、お分かりでしょう?」
「いや、確かにそうなんだけど…いや、ですけど。せっかく2人こうして着飾ってるんです。もったいないじゃないですか。違いますか?」
「違いますか?って大将軍。ひょっとしてインドカレーに惚れました?」
「…緑葉殿。そんな下世話な話ではありませんぞ。そもそもなぜあなたがここにいるんです?」
「立会人ですから」
「…」
「さて、大将軍」
「作造、と呼んでくださいよ」
「…大将軍?」
「でなければこの話はナシです」
「…大将軍…」
「では、これで」
「…作造殿」
「さ・く・ぞ・う、です」
「……作造」
「なんでしょう?」
一方屋根裏。こちらではすでに戦闘が始まっていた。
「くそ、何人敵が居やがるんだ!みんな無事か!?」
「一人やられました。こちらはあと四人です」
「そうか…。とりあえずこっちは一息だ。蝶子様は無事だろうか…?」
「まったく、後から後から…いい加減にして欲しいですわ」
肩で息をしながら蝶子がつぶやく。もう何人息の根を止めたろうか。十人いた配下もあと三人となっていた。
「死ね、【空蝉】!」
「なっ…後ろから!?他の仲間は…!?」
突如背後から振り下ろされた短刀をかろうじて受け流し、周囲を見回す蝶子。
「とりあえず…床下や庭にいた連中は全部殺したよ」
フラリ、と現れたのは…
「あ…藍跳!!やっぱりあなたでしたのね!」
「蝶子様!!」
「雅逡!」
「申し訳ありません、屋根裏、全滅です…!!」
気がつくと、二人の周りは敵対する間者たちに取り囲まれていた。
「さて。死んでもらおうか」
パチン、と指をならした藍跳。それを合図に一斉に間者が飛び掛る。
見合いの席。
ツンツクツクツク、ツクツクツ~。ホワワワ~ン。
「それは…本当ですか、インドカレー殿」
「こんな大それた嘘などつきません、大将軍」
「さ・く・ぞ・う」
「…作造」
数刻後。
「さすがに【空蝉】の幹部…。ほとんどやられちまったか…」
「ハァ、ハァ…」
「仕方がない。お前らの相手は俺がしよう。お前たちはあっちの屋敷を攻撃しろ」
「なっ…させませんわ!」
「おっとと、相手は俺だって言ったろ?」
「くっ…雅逡、二人掛かりで倒しますわよ!」
「承知!」
「いいのか?一人じゃかなわないからって…アッチの屋敷がどうなっても。雇い主が襲われてるってのに。間者失格だなぁ?」
「…うるさいうるさい!うるさいですわ!!」
「ハハッ!まあいいさ。死ね!」
物凄い勢いで繰り出される斬撃。動きがまったく読めない。
(なっ…初動がわからなかった…殺られる!!)
ギイン!
死を覚悟した蝶子の目の前ではじける金属音。
(…?)
恐る恐る目を開ける。
「だめだよ、早く屋敷に行ってお姉ちゃんを助けて☆」
「…鈴央殿!」
「韋駄天の鈴央、推参~☆」
「感謝しますわ!雅逡!」
「はい!」
「行かせはしな…うわっ」
「あなたの相手はあたしだよ☆」
見合いの席。
ツンツクツクツク、ツクツクツ~。ホワワワ~ン。
「なんか外が騒がしいなぁ」
「ありがと、鈴央」
「ホント、馬子にも衣装…だよな」
「緑葉兄、うるさい」
「悪い悪い。じゃあ、大将軍はもう来ているから…こっちも行こう」
「ええ。鈴央、ありがとね」
「なんも大丈夫だよ☆」
「緑葉兄。剣を持っていって。わたしの槍も」
「は?お見合いになんでそんなモンがいるんだ?」
「…あのね。お見合いはあくまでも情報伝達の手段でしょ?【土竜】が狙ってくる可能性は十分あるんだから、武装は必要でしょう。大将軍にも帯刀で、と伝えてあるし」
「ああ、そっか。忘れてた」
「…しっかりしてよ、もう(蝶子、雅逡…頼むわよ…)」
屋敷床下。
「じゃあ、私が床下を索敵するから、雅逡は屋根裏をお願いしますわ」
「わかりました、蝶子様。おい、行くぞ」
「ハッ」
雅逡とその配下数名は屋根裏へ移動。蝶子と十名ほどの間者がその場に残る。
「それでは皆様…よろしくて?私たち【空蝉】以外の者はすべて敵とみなし、容赦なく斬り捨てなさい」
「はい、蝶子様」
「では…散開!」
蝶子の合図でそれぞれの持ち場につく。
(必ず現れますわ、【土竜】は…。どこから来ても…叩き潰します!)
見合いの席。
ツンツクツクツク、ツクツクツ~。ホワワワ~ン
「それにしても…こういう席でこういう恰好で会うというのは…どうも奇妙なものだな…いや、ものですな…」
「大将軍…お見合いはただの偽装、お分かりでしょう?」
「いや、確かにそうなんだけど…いや、ですけど。せっかく2人こうして着飾ってるんです。もったいないじゃないですか。違いますか?」
「違いますか?って大将軍。ひょっとしてインドカレーに惚れました?」
「…緑葉殿。そんな下世話な話ではありませんぞ。そもそもなぜあなたがここにいるんです?」
「立会人ですから」
「…」
「さて、大将軍」
「作造、と呼んでくださいよ」
「…大将軍?」
「でなければこの話はナシです」
「…大将軍…」
「では、これで」
「…作造殿」
「さ・く・ぞ・う、です」
「……作造」
「なんでしょう?」
一方屋根裏。こちらではすでに戦闘が始まっていた。
「くそ、何人敵が居やがるんだ!みんな無事か!?」
「一人やられました。こちらはあと四人です」
「そうか…。とりあえずこっちは一息だ。蝶子様は無事だろうか…?」
「まったく、後から後から…いい加減にして欲しいですわ」
肩で息をしながら蝶子がつぶやく。もう何人息の根を止めたろうか。十人いた配下もあと三人となっていた。
「死ね、【空蝉】!」
「なっ…後ろから!?他の仲間は…!?」
突如背後から振り下ろされた短刀をかろうじて受け流し、周囲を見回す蝶子。
「とりあえず…床下や庭にいた連中は全部殺したよ」
フラリ、と現れたのは…
「あ…藍跳!!やっぱりあなたでしたのね!」
「蝶子様!!」
「雅逡!」
「申し訳ありません、屋根裏、全滅です…!!」
気がつくと、二人の周りは敵対する間者たちに取り囲まれていた。
「さて。死んでもらおうか」
パチン、と指をならした藍跳。それを合図に一斉に間者が飛び掛る。
見合いの席。
ツンツクツクツク、ツクツクツ~。ホワワワ~ン。
「それは…本当ですか、インドカレー殿」
「こんな大それた嘘などつきません、大将軍」
「さ・く・ぞ・う」
「…作造」
数刻後。
「さすがに【空蝉】の幹部…。ほとんどやられちまったか…」
「ハァ、ハァ…」
「仕方がない。お前らの相手は俺がしよう。お前たちはあっちの屋敷を攻撃しろ」
「なっ…させませんわ!」
「おっとと、相手は俺だって言ったろ?」
「くっ…雅逡、二人掛かりで倒しますわよ!」
「承知!」
「いいのか?一人じゃかなわないからって…アッチの屋敷がどうなっても。雇い主が襲われてるってのに。間者失格だなぁ?」
「…うるさいうるさい!うるさいですわ!!」
「ハハッ!まあいいさ。死ね!」
物凄い勢いで繰り出される斬撃。動きがまったく読めない。
(なっ…初動がわからなかった…殺られる!!)
ギイン!
死を覚悟した蝶子の目の前ではじける金属音。
(…?)
恐る恐る目を開ける。
「だめだよ、早く屋敷に行ってお姉ちゃんを助けて☆」
「…鈴央殿!」
「韋駄天の鈴央、推参~☆」
「感謝しますわ!雅逡!」
「はい!」
「行かせはしな…うわっ」
「あなたの相手はあたしだよ☆」
見合いの席。
ツンツクツクツク、ツクツクツ~。ホワワワ~ン。
「なんか外が騒がしいなぁ」
PR
スポンサードリンク
ブログ内検索
カレンダー
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
カテゴリー
最新記事
(07/29)
(11/04)
(11/04)
(11/04)
(11/04)
プロフィール
HN:
よしぞー
年齢:
51
HP:
性別:
男性
誕生日:
1973/02/20
職業:
平社員
趣味:
飲酒/睡眠/飲食
自己紹介:
〇マイペースじゃないと生きて行けません。
〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇でも楽なので修正する気ゼロ。
〇オンライン推奨。
〇来世でがんばろう。
〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇でも楽なので修正する気ゼロ。
〇オンライン推奨。
〇来世でがんばろう。
アーカイブ
50ヶ月分を表示しています
アクセス解析