日刊よしぞーplus:日刊と銘打ってますが週2~3回の更新です。
「孫権様」
「どうした、丞相?」
「私の独断ではありますが…北方の雄、紅音と今ことを構えるのは得策ではないと考え、諸葛瑾を使者として不可侵条約の締結に向かわせました」
「…なぜだ?」
「なぜかですと?今、この呉は鍾会、王昶、帯来洞主、京唄子、諸葛誕、池田大作という周囲の6勢力と斬り結んでおります。これに加えて紅音とまで矛を交えるのは愚の骨頂。加えて吾彦、司馬望とも友好外交策をとりたいと考えております。まさか孫権様は中華の全勢力を敵にまわして戦おうというのではありますまいな?項羽の行く末はご存知でしょう?」
「…いや、すまない。ご苦労であった」
「では、これで。そろそろ結果の早馬が到着する頃ですので、これにて」
「うむ」
(紅音が不可侵を受け入れるとなると…北方での戦闘は困難になる。かといって未だ地盤の安定しない南方で戦うのはあまりに不利だ…。こうなると…紅音がこの条約を蹴ってくれるのを祈るのみ…か)
しかし。
孫権の願いも届かず、紅音はふたつ返事で不可侵条約締結を快諾。
おそらく孫権との戦闘を避け、鍾会との決戦に注力したかったのだろう。
まさに渡りに舟、というヤツだ。
「孫権様。無事、紅音との不可侵条約締結という大任を果たしてまいりました」
「ご苦労だった、子瑜(諸葛瑾)。ゆっくりと休んでくれ」
「ありがとうございます」
(どうする、作造…陸抗にしてやられたわ…)
成都西方の寒村。
「お元気でらっしゃいましたか☆馬雲祿様?」
「このとおり、年はとったがピンピンしておる。武術の腕は落ちたと思うか?」
「いいえ☆先ほどから感じる鋭い気と隙のなさを見れば、そうは思えません☆」
「そうか。どうじゃ、鈴央。一手交えんか」
「喜んで☆」
馬雲祿。馬超の妹で、彼より10歳年下であった。今では齢69歳になるも、その眼光は衰えない。
幼い頃より馬超や馬岱、ホウ徳に武術を習いたしなみ、楊秋や程銀ら旗本八旗に馬術を習い、成人する頃には「錦馬超」とともに「錦雲祿」と呼ばれるほどの腕前になった。得意の得物は矛と馬上槍。特に魚鱗の陣からの突撃戦法は無敗を誇り、周囲の異民族に恐れられていた。
(「正史」、「演義」には登場しない架空の人物です。周大荒著「反三国志」にのみ登場しますので、キャラ設定などは独自です)
鈴央は戟を手に、馬雲祿は馬にまたがり、馬上槍を構える。
ものめずらしそうに村人が集まってくる。
「鈴央ちゃーん、危ないよ、やめたほうがいいよ?」
ひとりが止めようとする。あの、息子の嫁に、と言っていた村人だ。
「大丈夫です☆これでもあたし、軍属だったんです☆」
「でも…ばぁ様は馬に乗ってるよ?卑怯だよ」
「鈴央、卑怯だと思うか?」
卑怯、という言葉に馬雲祿が反応した。
「いいえ☆戦場で卑怯も何もありません☆」
「よく言った、鈴央。これから見せる技、お前にすべて伝授してやる。韋駄天の異名を持つお前には戟での戦いよりも馬上槍で戦う方が理にかなっているじゃろう」
「ホントですか☆」
「ああ。無敵と言われた西涼騎馬兵の、父上も兄上も叔父貴も納めていた…わらわの祖先、馬援が編み出した馬流槍術と操馬術じゃ」
突然の馬雲祿の申し出に身震いする鈴央。
「それからな、楓緑葉の一件は…とりゅふとかいう間者くずれの策略だそうじゃ」
「!?」
「インドカレーからの伝言じゃ。ったくあの小娘、こんな伝言ひとつでわらわを動かすとは…礼ははずんでもらわんと気がすまん」
「…お姉ちゃんが…?」
「ん?わらわが信用できぬのか?」
「いいえ☆馬雲祿様を遣いに立てるほどのこと、真実に違いありません☆」
「うむ。では、準備はいいな?」
これが身につけられれば、もっと楓緑葉様のお力になれる。純粋にそう思った。
「いつでも☆」
「どうした、丞相?」
「私の独断ではありますが…北方の雄、紅音と今ことを構えるのは得策ではないと考え、諸葛瑾を使者として不可侵条約の締結に向かわせました」
「…なぜだ?」
「なぜかですと?今、この呉は鍾会、王昶、帯来洞主、京唄子、諸葛誕、池田大作という周囲の6勢力と斬り結んでおります。これに加えて紅音とまで矛を交えるのは愚の骨頂。加えて吾彦、司馬望とも友好外交策をとりたいと考えております。まさか孫権様は中華の全勢力を敵にまわして戦おうというのではありますまいな?項羽の行く末はご存知でしょう?」
「…いや、すまない。ご苦労であった」
「では、これで。そろそろ結果の早馬が到着する頃ですので、これにて」
「うむ」
(紅音が不可侵を受け入れるとなると…北方での戦闘は困難になる。かといって未だ地盤の安定しない南方で戦うのはあまりに不利だ…。こうなると…紅音がこの条約を蹴ってくれるのを祈るのみ…か)
しかし。
孫権の願いも届かず、紅音はふたつ返事で不可侵条約締結を快諾。
おそらく孫権との戦闘を避け、鍾会との決戦に注力したかったのだろう。
まさに渡りに舟、というヤツだ。
「孫権様。無事、紅音との不可侵条約締結という大任を果たしてまいりました」
「ご苦労だった、子瑜(諸葛瑾)。ゆっくりと休んでくれ」
「ありがとうございます」
(どうする、作造…陸抗にしてやられたわ…)
成都西方の寒村。
「お元気でらっしゃいましたか☆馬雲祿様?」
「このとおり、年はとったがピンピンしておる。武術の腕は落ちたと思うか?」
「いいえ☆先ほどから感じる鋭い気と隙のなさを見れば、そうは思えません☆」
「そうか。どうじゃ、鈴央。一手交えんか」
「喜んで☆」
馬雲祿。馬超の妹で、彼より10歳年下であった。今では齢69歳になるも、その眼光は衰えない。
幼い頃より馬超や馬岱、ホウ徳に武術を習いたしなみ、楊秋や程銀ら旗本八旗に馬術を習い、成人する頃には「錦馬超」とともに「錦雲祿」と呼ばれるほどの腕前になった。得意の得物は矛と馬上槍。特に魚鱗の陣からの突撃戦法は無敗を誇り、周囲の異民族に恐れられていた。
(「正史」、「演義」には登場しない架空の人物です。周大荒著「反三国志」にのみ登場しますので、キャラ設定などは独自です)
鈴央は戟を手に、馬雲祿は馬にまたがり、馬上槍を構える。
ものめずらしそうに村人が集まってくる。
「鈴央ちゃーん、危ないよ、やめたほうがいいよ?」
ひとりが止めようとする。あの、息子の嫁に、と言っていた村人だ。
「大丈夫です☆これでもあたし、軍属だったんです☆」
「でも…ばぁ様は馬に乗ってるよ?卑怯だよ」
「鈴央、卑怯だと思うか?」
卑怯、という言葉に馬雲祿が反応した。
「いいえ☆戦場で卑怯も何もありません☆」
「よく言った、鈴央。これから見せる技、お前にすべて伝授してやる。韋駄天の異名を持つお前には戟での戦いよりも馬上槍で戦う方が理にかなっているじゃろう」
「ホントですか☆」
「ああ。無敵と言われた西涼騎馬兵の、父上も兄上も叔父貴も納めていた…わらわの祖先、馬援が編み出した馬流槍術と操馬術じゃ」
突然の馬雲祿の申し出に身震いする鈴央。
「それからな、楓緑葉の一件は…とりゅふとかいう間者くずれの策略だそうじゃ」
「!?」
「インドカレーからの伝言じゃ。ったくあの小娘、こんな伝言ひとつでわらわを動かすとは…礼ははずんでもらわんと気がすまん」
「…お姉ちゃんが…?」
「ん?わらわが信用できぬのか?」
「いいえ☆馬雲祿様を遣いに立てるほどのこと、真実に違いありません☆」
「うむ。では、準備はいいな?」
これが身につけられれば、もっと楓緑葉様のお力になれる。純粋にそう思った。
「いつでも☆」
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プロフィール
HN:
よしぞー
年齢:
53
HP:
性別:
男性
誕生日:
1973/02/20
職業:
派遣社員にジョブチェンジ
趣味:
飲酒/睡眠/飲食
自己紹介:
〇マイペースじゃないと生きて行けません。
〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇オンライン推奨。
〇来世でがんばろう。
〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇オンライン推奨。
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