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 司馬懿軍、作造軍、沈瑩軍、インドカレー軍が北海へ向けて行軍を開始。
迎え撃つのは帝釈天軍、夏候覇軍、鍾会軍。

 「司馬懿殿。此度の北海侵攻戦の先陣をお願いしたい」
 「大役必ずや果たしてみせます」
 「インドカレー殿は中陣を」
 「御意」
 「沈瑩殿は補給路の確保を。後詰は俺がやる。質問は?」
 「ありません」
 「では準備にかかってくれ。進軍は明朝、日の出とともに行う」

 「将軍」
 「蝶子殿?」
 「見つかりましたわ」
 「何がですか?」
 「鈴央殿です」
 「(…?何か違和感が…?)本当ですか!?無事なんですか?」
 「無事といえば、無事ですわ」
 「(何だろう、何かおかしい)それで、どこに?」
 「揚子江…いいえ、場所的にはもう長江ですわね。長江の源流にかなり近い、成都から西へ数百里行った寒村でみつかりました」
 「(…そうか!わかった!)なんでまたそんなところに…」
 「迎えに行きますか?」
 「(なるほどね。私をここから離れさせたいわけか)韋駄天の鈴央ならともかく、我々の足では時間がかかりすぎますね。私に考えがあります。蝶子殿、ありがとうございました」
 「いいえ、これも部下の務めですわ」
 「ところで蝶子殿」
 「なんでしょう?」
 「なぜ鈴央が行方不明なことをご存知なのかしら?かん口令がしいてあるはずですが」
 「…!(しまった!)」
 「これを知っているのは…先日の会合出席者と…大都督に近しい者と…丞相に近い者…」
 「…何をおっしゃっているのかわかりませんわ。兵たちの噂話を聞いただけです」

 「なるほど。ただの流言で間者を放ち、成都のはずれまで人をやり、存在を確認した、とそういうわけですか。これはまた奇妙な話ですね」
いつの間にかりさ☆が立っていた。
 「くっ…」
 「蝶子殿?わたしはあなたをどうこうする気はありません。わたしに付きませんか?雅逡殿とともに」
 「…二重間者になれ、と?」
 「ええ」
 「二重間者なんてあなたの口から出るとは思いませんでしたわ。あなたの母親は…」
 「その話は関係ありません。で、どうなんですか?」
 「報酬は?」
 「わたしにできることなら、なんでも」
 「なんでも?あなたの命、と答えるかもしれませんわよ?」
 「すべてが落ち着いたら、それもいいでしょう」
 「…フン。面白いですわね。でも、まだ答えはだしませんわ。雅逡にはわたくしから話しておきます。返答は、いずれ」
 「よろしく」
 「そうそう。借りを作るのは性にあわないので、ひとつ情報をあげましょう。藍跳には気をつけなさいな」
 「…感謝します」
そう言って蝶子は去っていった。

明け方。
戦闘が始まったことは記憶にあるのだが、インドカレーは鈴央を連れ戻す算段で頭がいっぱいだったので、何がどうなったのかほとんど覚えていない。
ただ、今回の戦はいつもにまして兵たちの士気が高く、手足のように動いてくれたことだけは感じていた。りさ☆はともかく、蝶子、雅逡なりの返答なのだろうか。

北海陥落。
各軍とも兵たちの損傷はほとんどなかったのだが…先陣をきっていた司馬懿が流れ矢にあたって落馬、死亡してしまった。
作造にとってはかなりの痛手である。
完全勝利とは裏腹に、重苦しい雰囲気をまとっての入城となってしまった…。
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プロフィール
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よしぞー
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1973/02/20
職業:
平社員
趣味:
飲酒/睡眠/飲食
自己紹介:
〇マイペースじゃないと生きて行けません。

〇基本的にインドア派。

〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。

〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。

〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。

〇非モテ人生まっしぐら。

〇でも楽なので修正する気ゼロ。

〇オンライン推奨。

〇来世でがんばろう。
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