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 「くっ…これまでか!」

がっくりと膝をつき、天を仰ぐ男が一人。
もはや敵に攻め込む余力もなく、帰るべき城も潰えた。
万策尽きた、と思ったとき、男の目から涙が落ちる。

 「じょ…丞相…先主…申し訳…申し訳ございません!この私では…役不足でした…!!!」

搾り出すようにうなり、こぶしを地面に打ちつける。何度も、何度も、何度も。
男の名は、姜維。字は伯約。
先主劉備、丞相諸葛亮亡き後、蜀漢を背負った男。
忠臣の多くはすでに死亡してしまい、関彜、関平、廖化、張包など少ない人材で蜀を盛り立てたが…。

 「姜維様。まだ悲嘆にくれるのは早いのではないですか?」
 「…廖化…」
 「中華はいまだ戦乱の中。まだまだ、再起の可能性は残されています。機会を待てばきっと…」
 「うむ…。そうだな。しばらくは雌伏の時か…丞相、見ていてください…!必ずや悲願を!」

蜀漢、滅亡。その後しばらく、姜維の名は歴史の表舞台から姿を消すことになる…。


寿春。
交趾での防衛戦は不利と判断した大将軍作造は、ひとまず諸葛誕、鍾会を迎撃すべくインドカレー軍を伴って北へと向かった。
司馬懿や李豊などと寿春の防衛をインドカレーに命じた作造はその足で下ヒを強襲、奪取に成功した。

 「ふむ。戦況はまずまずだな」
孫権が一人ごちる。
 「ええ☆3都市の侵攻、2都市の防衛は成功しております☆」
孫権の朝ごはんを作りながら鈴央が答える。
 「ところで鈴央」
 「はい?」
 「楓緑葉とはどうなってるんだ?」
 「…!!」
 「なんでそれを、って顔してるぞ」
 「どこでそれを…☆」
 「インドカレーが嬉々として教えてくれた」
 「(お姉ちゃん…今度フルボッコだ☆)ま・まぁまぁです☆」
 「まぁまぁってのはなんだよ」
 「だって…孫和様の軍とは距離が離れておりますので☆」
 「インドカレーには会いに行ってるだろう」
 「うっ…☆」
 「…恥ずかしいのか?」
 「ドキ☆」
 「やれやれ…」
 「もうっ☆ほっといてくださいよ、孫権様!はい、朝ごはんですっ☆」


 「とりゅふよ」
 「はい、大都督」
 「最近…丞相側の様子はどうだ?」
 「ええ…情報かく乱役の蝶子と雅逡が中々の曲者で…苦労しております」
 「ふむ…。インドカレー、りさ☆の大将軍派と蝶子、雅逡の丞相派か。カン沢がいなくなってから、あの軍の情報がまったく入ってこないのは…気に入らないな」
 「ええ。ひとつ、気になる情報が入っています」
 「なんだ?」
 「インドカレーが孫権様と接触したようです」
 「なんと!それはまことか!?」
 「はい。それに合わせて丞相も動いております」
 「繋ぐのは…鈴央…か」
 「はい。ああ見えてかなりしたたかです。が…」
 「が?」
 「所詮女。弱みはあります」
 「男か」
 「楓緑葉を使いましょう」
 「ふむ。いけそうか?」
 「お任せください」

とりゅふの考える策とは…?

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無題
緑葉さまー(ノ_・。)
鈴央 2007/10/14 (Sun) 21:05 編集
Re:無題
さて、どうしてくれよう(笑)
2007/10/15 (Mon) 15:03
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プロフィール
HN:
よしぞー
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1973/02/20
職業:
平社員
趣味:
飲酒/睡眠/飲食
自己紹介:
〇マイペースじゃないと生きて行けません。

〇基本的にインドア派。

〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。

〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。

〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。

〇非モテ人生まっしぐら。

〇でも楽なので修正する気ゼロ。

〇オンライン推奨。

〇来世でがんばろう。
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