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「し」
「し?」
「し…しば…しばしおま…しばしお待ち…しっ…しばしお待ちくだしゃれ!」
インドカレー、目の前にいきなり現れた孫権に恐縮してしまい、まともに話せない。
「…ブッ☆噛み過ぎ☆」
「鈴央!笑うな!」
「アッハッハ!インドカレーよ、そこまで緊張することもあるまい。座る場所など、ここでいい」
と床を指し、ドッカと座り込む孫権。
「そ…そんな…孫権しゃま!」
「とりあえず、落ち着け。それでは話もできん」
「は…はい…申し訳ございましぇん…」
しばらく後。
「ようやく落ち着いたようだな?インドカレー」
「はい…お見苦しい所をお見せしてしまい…」
「いや、いい。まだワシも捨てたもんじゃないな」
「孫権様☆」
「おお、さっそく本題に入ろう。人払いを頼む」
「はい。りさ☆殿、お願いします」
「ああ、りさ☆は人払いがすんだら戻ってきてくれ」
「御意」
半刻。
「…さて。今から話す内容はここにいる…ワシと鈴央しか知らん話だ。くれぐれも内密にな。いいな?インドカレー、りさ☆」
「御意」
孫権の話をまとめると…
今、呉の内部での勢力争いが激化していること。
それぞれ作造、陸凱、陸抗が勢力の長であること。
自分は作造を支持すること。
各軍の中にもそれぞれの派閥の人間が入り乱れていること。
インドカレー、りさ☆、鈴央、楓緑葉、朱拠、丁奉などは作造の派閥に入るべき人間であること。
陸凱と陸抗を牽制するため、あえて司馬懿と李豊の臣従を許可したこと。
…と、おおよそこういったことだった。
「…とまぁ、そういうことだ。状況は飲み込めたか?」
「…申し訳ありません、急なお話でしたので…とりあえず、敵が内部にいる、ということでしょうか?」
「敵、というわけでもないんだよ、インドカレー。一応それぞれがそれぞれなりに呉の未来を考えていることは間違いないんだ。その方法が問題、ということだな」
「はぁ…」
「以前であれば…軍事戦略なら公瑾(周瑜)や子敬(魯粛)、子明(呂蒙)、伯言(陸遜)。内政なら子布(張昭)や子綱(張紘)、徳潤(カン沢)に任せておけば問題なかったのだが…今では…」
「…お察しします」
「まあ仕方がない。ともかく、情報が錯綜している。裏付けの確認は怠るなよ」
「御意」
「さて、これで用事もすんだ。長いことすまなかったな」
「いいえ、光栄です」
「孫権様☆今なら誰もいません☆」
「よし、急ごう」
「孫権様」
「どうした、りさ☆?」
「いえ…お気をつけて」
「ありがとう」
「またね、お姉ちゃん☆」
「ええ、またね、鈴央」
こうして、孫権は自分の待機すべき城へ帰っていった。
孫権は、すべて知っていた。
その上で、全員を泳がせていたのだ。
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〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇でも楽なので修正する気ゼロ。
〇オンライン推奨。
〇来世でがんばろう。