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日刊よしぞーplus:原則木曜、日曜はお休みです。

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 カン沢が天に帰ってから幾月かが過ぎ去っていた。
その間にも作造とインドカレーは雲南を攻略する好機を探るべく密偵を出し続けていた。

 だが。

距離的により近い永昌や建寧、成都に駐屯する京唄子や費イといった勢力に進軍速度で遅れをとり、どうしても先手をうてない。
結局、半年近く交趾に足止めを喰らっている格好になっていた。

 「将軍、お話がありますの。お時間下さらない?」
現在雲南に留まっている京唄子配下、朱沙流βに対する作戦をボンヤリと考えていたインドカレーの元に、蝶子が現れて言った。言葉は依頼だが、有無を言わせぬ迫力がある。
 「なんでしょう?部屋に戻りましょうか」
 (これは、強制だな)
と思いつつ部屋へ入るように促す。
おとなしくついてくる蝶子の後ろにはいつのまにか雅逡がいた。

 「さて。話とはなんですか?」
部屋に入り席につき、自分で入れたお茶を飲みながら聞く。初摘みの茶葉で淹れた、鉄観音茶。まだすこし青い匂いがする。
 「我々2名を…戦場へ出してほしいのですわ」
 「…?」
 「カン沢軍師がお亡くなりになられて、この軍は目に見えて弱くなっています。それは将軍もお分かりになられて?」
 「ええ」
 「私もこの雅逡も、カン沢軍師が最後におっしゃった言葉に胸をうたれ、修行に励んでまいりましたの」
 「…」
 「いくらなんでも、偵察によると4千を超える朱沙流βに立ち向かうのに、将軍とりさ☆殿だけでは力不足。そこで…私たちの力を使ってほしいのです」
 「…ありがとう、蝶子殿、雅逡殿。これほど心強い話はこのところありませんでした。お二方のお気持ち、しかと受け取りました」
 「では、まだ今日の鍛錬がありますので…この辺で失礼いたしますわね」
そういって退室した2人。

鍛錬場。
 「…すっかり信用されたようです。こうもすんなり行くとは思いませんでしたけど」
 「…」
 「安心するな。いかにインドカレーとはいえ、念には念をいれんと…な」
 「ええ、足元をすくわれないように気をつけますわ」
 「うむ。では、くれぐれも頼むぞ」
 「ええ。お任せください…丞相」

インドカレーの部屋。
 「ああ、これで我が軍の士官も団結できたわ」
 「それは…どうでしょうね(?Д?)」
 「…?りさ☆殿?どうしました?」
 「お客様ですよ( ^∀^)_旦」
 「相変わらず能天気ね☆」
 「鈴央?どうしたの?」
 「どうしたの、じゃないぉ☆お客様だってば☆」
 「お客様って…あなたのことじゃないの?」
 「違うょ☆お客様は、こちら♪」
 「久しいな、インドカレー」
 「…!孫権様!?」
 「李豊と司馬懿が従軍したのは聞いてるな?」
 「はい…」
 「実はな…」

突如インドカレーの元へ現れた孫権。その真意は…・。
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プロフィール
HN:
よしぞー
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1973/02/20
職業:
平社員
趣味:
飲酒/睡眠/飲食
自己紹介:
〇マイペースじゃないと生きて行けません。

〇基本的にインドア派。

〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。

〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。

〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。

〇非モテ人生まっしぐら。

〇でも楽なので修正する気ゼロ。

〇オンライン推奨。

〇来世でがんばろう。
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