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ケン、ゲンと読み、意味は「草木のつぼみが多い」。
なんだそれは。
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子供「パパ」
父親「言うな。これは
コレしかないだろ」
子供「…なにコレ?」
父親「脳波怪獣ギャンゴだ。以後質問は認めん」
子供「…」
カン、ゴンと読み、意味は「つぼみ」。
弓に見えないけど弓部なんです。
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子供「パパ、コレなんだか知ってる?」
父親「ああ、だまし絵だね」
子供「だまし絵?」
父親「そうだ。視覚の錯覚(錯視)を利用した芸術のひとつで、ありえない形を表現したものや、視点によって見える絵が変わるものなど、非常におもしろい」
子供「ふーん」
父親「マウリッツ・エッシャー(1898-1972)が有名だね」
子供「エッシャーなら知ってるよ!美術で習ったもん」
父親「で、この絵は『インディアンとエスキモー』と呼ばれる『多義図形』というだまし絵のひとつだ」
子供「多義図形?」
父親「そう。視点によって見え方が変わるんだ。この絵はインディアンの横顔と、後ろ向きのエスキモーに見えるんだ」
子供「あ!ほんとだ!」
父親「ちなみに今は『インディアン』は差別用語だから使ってはいけないらしい」
子供「じゃあなんていうの?」
父親「ネイティブ・アメリカン」
子供「ふーん」
父親「それでな。シャンクス・クロード(1921-1946)という若くして夭逝したノンフィクション作家がいたんだが、知ってるか?」
子供「知らないよ」
父親「そうか。そのシャンクスの処女作「つぼみ」という本の表紙がこの絵だったんだ」
子供「へえー」
父親「世界的にはそう売れなかったんだが、アジアではその思想が共感を呼んで売れに売れた」
子供「ふんふん」
父親「できの悪い海賊版まで出る始末」
子供「昔から海賊版なんてあったんだね」
父親「悪いことを考える奴はいるもんだ。で、あまりにお粗末な出来で、表紙の『インディアンとエスキモー』もどんどん印刷がつぶれてしまった。こんな風に」
子供「…まさか」
父親「こうして、『つぼみ』という意味の漢字は
と書かれるようになったんだ」
子供「…どこまでが本当なんだろう」
父親「何をいう。すべて本当だ」
子供「…」
弓部5画。
これも『及』の古字。
なんだか目が回ります。
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子供「ねぇパパ。これ何ていう字?」
父親「おお、これはまた珍しい字を。これも『及』の古字だ」
子供「ミジンコ?」
父親「ミジンコ?なんのことだね、それは?」
子供「え?だって…」
父親「これはな、三国時代、蜀の丞相…諸葛孔明が考案した八陣図…石兵八陣が元になった字なんだ」
子供「…ほんと?」
父親「バカモノ!父さんが今まで嘘をついたことがあるか!!」
子供「…ないよ」
父親「そうだろう!?」
子供「ボソボソ(ただ間違ってるだけなんだよね…)」
父親「なんか言ったか?」
子供「なんでもないよ」
父親「うむ。とにかく、この文字は象形文字のひとつで、『及ぶものなし』という意味の時に使う漢字なんだ」
子供「ふーん」
父親「でもこのままだと書きづらくてな。だんだん簡略化されていった、というわけだ。こんな感じに」
子供「(今度はホントっぽいな…)ふーん」
父親「でもな、父さんひらめいた」
子供「!!」
父親「それも、今に至るまで解明されなかった八陣図の謎に迫る大発見だ!」
子供「それで?」
父親「なんだノリが悪いな…とりあえずコレを見ろ」
子供「まさか…」
父親「おう、さすが我が息子。物分りがいいな。実は八陣図は蛇を使った『こ毒』の一種で、諸葛孔明は陰陽師ではなかったのか!」
子供「…」
父親「古代日本の律令制での官位ではなく、本当に魔術を使えた陰陽道を究めしものだったアル!」
子供「…」
父親「早速父さん新聞社に行ってくるぞ~!!」
子供「帰ってこなくてもいいよ…」
総画数四画。
「及」の古字。
一番上の横棒が離れてます。
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子供「パパ、これなーに?」
父親「お、ミジンコじゃないか」
子供「ミジンコ?」
父親「そうだ。水中で生活する、微生物だよ」
子供「ふ~ん」
父親「古くは中国で『きゅう』と言ったんだ」
子供「…」
父親「漢字で書くと、だな」
子供「も、もういいよ…」
父親「何を言ってるんだ。これからが大事だぞ。この漢字は指事文字、という種類の文字で、『小さな不定形のもの』を表したんだ」
子供「いわれてみればクネクネしてるよね」
父親「そうアル…いや、そうだね」
子供「アル?」
父親「なんでもない。時代が下がるにしたがって、意味が『小さな不定形のもの』から『小さな何かを実行する』という意味に変わっていった」
子供「…」
父親「『実行する』、は『事に及ぶ』というのは知ってるな?」
子供「きたよ…」
父親「何が来たんだ?そこで父さん考えた」
子供「考えなくていいって…」
父親「いいから聞け。そこでこれだ」
子供「…」
父親「そこでだな。またまた父さん大発見だ」
子供「毛が生えてるよ…」
父親「そして…これだぁぁあああああ!!!」
子供「おいおい…」
父親「さあ息子よ!世界にこの新事実をだな!…」
総画数三画。
「乃」の古字だそうで。
「弓」の字よりも、一番上の横棒が微妙に長い。
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子供「パパ、この字『弓』に似てるね。なんで?」
父親「それはな、昔の弓の、糸と弓本体をつなぐ部分を『の』と言ったんだ。それで、その部分をこの漢字でかいたんだよ」
子供「ふーん」
父親「で、これだと『弓』の字と間違いやすくてね」
子供「そうだろうね」
父親「だんだん移り変わっていったんだよ。こんなふうに」
子供「ふーん」
父親「そんなことよりな。パパ世紀の大発見をしたんだよ。コレを見てくれ」
子供「なに?」
父親「これだ」
子供「…まさかパパ…」
父親「アルファベットの『B』、という字は『乃』にそっくりだろう?そこでパパはアルファベットの起源は漢字にある、と考えたアル!」
子供「…アル?」
父親「西洋文化は中国起源なのアル!」
子供「…」
父親「さあ、この大発見を世界に知らせなければ━━!!!」
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〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇でも楽なので修正する気ゼロ。
〇オンライン推奨。
〇来世でがんばろう。