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「ええ。さすがにあの兵力では…いかんともしがたいですわ」
「その話はそこまでにして…当面の目標は、京唄子をどうするか、だ」
「まともな事いうわね、出歯亀のクセに」
「しょ!将軍、出歯亀はヒドイです!」
「じゃ、雅逡はあんな山奥まで何しに行ったの?」
「や、だから鈴央殿と楓緑葉殿はどこへ行くのかなぁ?と」
「行き場所がわかったんなら帰ってくればよかったんですわ」
「…」
「わざわざ朝までいなくても…ねぇ?( ・ω・)」
「のぞいたんでしょ」
「のぞきましたわね」
「のぞいたのね(〃∀〃)」
「うっ…うわぁぁぁあああああん!!インドカレー将軍の加齢臭!蝶子様のサディスト!りさ☆殿のでべそ!!」
「…加齢臭?」
「…サディスト?」
「…でべそ?」
「…蝶子。殺っちゃっていいわよね?」
「もちろん。っていうか抹殺して」
「生き地獄を味あわせてやる…(^ω^#)ビキビキ」
「ハァ、ハァ、ココまでくれば…って…エエエェェェエエエエ――――――!!!」
「奥義!凌家槍術四式、龍王殺!」
「【空蝉】式…火遁!」
「(`・ω・´)フモッフ!」
「いやあああああぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!」
その頃。
「鈴央よ。そなたを軍師に任命する」
「ぐ…軍師☆ですか?」
「ああ。引き受けてくれるな?」
「孫権様ぁ…☆あたし、はっきり言って頭使うの苦手なんですけど…☆」
「かまわん。外交にはその腕が必要なときもあるからな。どちらかといえば軍師たちの護衛役、と考えてくれ」
「あ、なるほど☆それなら理解できます☆」
「では、頼むぞ?」
「はい☆」
「嘘でこんなことを言わないですわ。事実です。おって呉主からも連絡が入るかと思いますが」
「…なんでまた…」
「おそらく…我々【空蝉】が離脱したことで情報収集ができなくなって、慌てたんでしょう」
朝からインドカレーの元に入ってきた情報は、まさに驚愕の一言であった。
どうにも信じられなかったインドカレーはわざわざ蝶子を呼び出し、事実確認をしたのだが。
「丞相…陸抗が…謀反など…まだ信じられないわ」
「信じようと信じまいと、事実だと何度言わせるのですか?大和魂将軍もどうやら陸抗と通じていたようで、離反いたしましたわ。今ならまだ追撃は容易ですわ」
「…」
「…ふう。あなたは今のご自分の立場をまだわかってらっしゃらないようですわね」
「…?」
「いいですか?作造殿が抜けて大将軍は空位。陸抗が謀反して丞相も空位。護軍都督も後都督の丁奉殿と中都督の沈瑩殿を残すのみ。後を継いだ山茱萸殿もアミダラ殿も新任将軍ですわ。今、実際問題指揮を取れるのは正式に前都督を継いだあなたか大都督陸凱殿しかいないのですわよ?消去法ですけど」
「そんな…」
「呉主もそれを期待しているようですが」
「…」
「まあ、とりあえず。陸抗は外部の敵となったのでコチラとしては好都合。いくらでも打つ手はあります。問題は…これでまた大きくなった大都督陸凱の動きですわね」
「そういえば、藍跳が戻ってきたとか…?」
「ええ、そうですわ。耳が早いですわね?」
「あたしの情報( ^Д^)」
「りさ☆殿…いらしたのですか」
「ええ(・∀・)」
「どっちみち…大都督が敵であることは間違いないので…いずれ決着をつけないといけないですわね」
「【土竜】の動きは?」
「藍跳が離れてからはおとなしいですよ(つ^ω^)つ」
「とりあえず様子を見ましょう」
「もうひとつ情報がありますが」
「あ、雅逡。何?」
「聞きたいですか?」
「もちろんですわ」
「鈴央殿と楓緑葉殿がお泊り密会したそうです」
「…」
「…」
「…」
「あ…あれ?だめ?これ」
飛天にまたがった楓緑葉と鈴央。屋敷を出てから、かなりの時間が経っている。
「ん~。とてもいい場所を見つけたんだ。途中で食べ物を買って、そこで休もう」
「はい☆わぁ、楽しみですぅ☆」
しばらくして、道中の農家に立ち寄り食べ物を分けてもらう。少し多めにお礼を支払い、道を離れて山へと分け入る。
「もうすぐだ。ほら、いい香りがしてこないか?」
「え?…あ、なんか甘い香りが…☆」
「桃の花だよ。近くに…捨てられた桃園があったんだ。物置小屋だか元の住人の小屋だかも多少修理したから…今は使える」
「早く行きましょう☆」
そして。
「…うわあ…☆すっごい!スゴイスゴイ!」
たどり着いたのは、山の中にポツンと取り残された、桃の木の林。周囲には小川が流れ、おそらく住居だったのだろう、粗末な小屋もある。
何故こんなところに、という疑問も残らないではないが、今は無人である。
「どうだ、すごいだろう。以前哨戒中に見つけたんだ」
「はい、すごいですぅ☆」
鈴央は飛天を飛び降り、駆け出していく。
「緑葉様ぁ、早く早くー☆」
小屋の濡れ縁に腰かけ、楽しげに竜笛を吹き始めた鈴央の隣に、よっこいしょ、といって緑葉が座る。
飛天はそばの桃の木に結んだ。
「緑葉様、オジサンくさいですぅ☆」
「うっ…うるさいな!それより、買った飯を食おう」
「はい☆」
「もぐもぐ…うん、うまいな」
「おいしいですー☆」
ゆっくりと時間は流れていく。
この日、二人はこの小屋に泊まった。
「俺は大将軍を辞退する」
インドカレーは作造の言葉を思い出していた。
それから半年もたたないうちに作造は辞退どころか孫権の元を離反。
軍を引き連れてどこかへ去っていってしまった。
「…ったく。この忙しいときに…」
国内も国外も混迷を極める情勢で、片腕を失ったに等しい呉主孫権は元気がない。
出す命令もちぐはぐで、徐々に内部崩壊がはじまっていた。
諸葛格、朱然も天に帰り、大都督陸凱と丞相陸抗の争いも激化。
呉は大混乱におちいる寸前である。
「山茱萸殿が朱然将軍の後任に着いたくらいね、いい知らせというのは」
こうも忙しいと独り言も増える。
「将軍、敵影を発見。京唄子の軍勢です( ゚Д゚)つ」
「わかりました、りさ☆殿。蝶子、雅逡、出るわよ」
「わかりましたわ」
「了解」
結局。
あの偽装お見合いの日に捕まえた間者たちは下っ端もいいところで、ほとんど情報が引き出せなかった。
事実を知っていると思われる藍跳は作造とともに行方が知れない。
まあ、藍跳がいなくなったことで当面の心配事が減ったのは事実なのではあるが。
「来ました!」
斥候の言葉に答え、城壁から遠くを見据えるインドカレー。
「京唄子軍…旗本自ら動くなんて…と、もう一軍…あ…あれは…!」
「…作造軍…ですわね」
「そんな…寝返った…の…?」
「いえ、傭兵としての参戦ですね。本国軍の軍旗ではありません」
「…どちらにしても…ここは負けられない。全力で迎え撃つわよ」
「当然ですわ」
「了解」
「インドカレー軍、出陣!」
「りさ☆殿、伏兵の準備はいい?」
「完璧( ^ω^)」
突撃、の号令を受けて作造軍が迫ってくる。物凄い勢いだ。
「伏兵、攻撃開始!」
作造軍の前後左右に突如として現れる伏兵たち。
「うわっ!?」
「崩れたわ!突撃!」
伏兵に浮き足立った作造軍にインドカレー軍が強襲をかける。
「くそ、やられたな…まあ、義理は果たしたろう。作造軍、撤収!」
「撤収を開始したようね。深追いはしなくていいわ。向かってくる者だけを狙いなさい」
結局、作造軍とインドカレー軍は一あたりしたのみでインドカレー軍の勝利となった。
しかし。
「高翔軍を突破した京唄子軍がこちらに向かってきます!」
老将高翔を撃破、その勢いで向かってくる京唄子の軍の前に策を使ってしまっインドカレー軍はなす術もなく…
撤退を開始したのであった。
柴桑、陥落。
刀を鞘に収めながら作造。
「いやいや、大将軍にはかないませんよ、なあインドカレー」
「ええ、そうね」
「褒めても何にも出ないぞ」
「褒め損だ!」
「…」
「将軍」
「なに?雅逡」
「鈴央殿にお礼を申し上げておいてください。藍跳の相手を一人で務めてくれました」
「藍跳の?」
「ええ。我々二人がかりでもたちうちできなかったのですが…恐るべき強さです」
「鈴央が?わかったわ、伝えておく」
「よろしくお願いします。では」
「蝶子殿、雅逡殿。そいつらを運ぶんだろ?俺も手伝うよ」
「緑葉殿…お心遣いは感謝しますが、まずあなたは鈴央殿のところへ行かれたほうがいいのではないですか?」
「…蝶子殿。なんで知ってる?」
「隠していたのですか?」
「いや、そういうわけでは…」
「ならいいではないですか」
「…」
蝶子と雅逡は気を失っている数名の間者を引きずってその場を去った。
「じゃあ、俺は鈴央のところへ行って来る」
「あ、ならわたしも…」
「インドカレー。ちょっと話がある」
「大将軍?」
「さ・く・ぞ・う」
「…作造」
「いや、それほど長い話でもない。それに、緑葉と一緒に、って言うのは野暮ってもんじゃないのか?」
「…それもそうね。じゃ、緑葉兄。さっきの伝言、伝えてもらえる?」
「ああ、わかった」
「おーい、鈴央!」
「あっ☆緑葉様☆」
「怪我はないか?」
「うん、なんもだよ☆」
「それにしても、強くなったなぁ。藍跳を子ども扱いだもんな。雅逡殿が礼を言ってたぞ」
「そんな、あたしなんてまだまだです☆でも、緑葉様のお役に立てたんなら嬉しいです☆」
「んー、ここで話もなんだから、場所を変えよう。後ろに乗っていいか?」
「はい☆」
緑葉は飛天にヒラリと飛び乗り、手綱を操って屋敷を後にした。
「…で、お話ってなんですか?だ…作造」
「ああ。実は、大将軍の地位を返上しようかと思ってるんだ」
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〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇でも楽なので修正する気ゼロ。
〇オンライン推奨。
〇来世でがんばろう。