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日刊よしぞーplus:原則木曜、日曜はお休みです。

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 「まさか…緑葉兄が…」
 「ひっく…うっく…」
 「許せない!」
鈴央の話を聞いて、槍をつかんで立ち上がるインドカレー。
 「待って、お姉ちゃん!」
 「?」
 「もう…いいの☆」
 「いいって…何が?」
 「よく考えてみたら、緑葉様から好き、とか付き合う、とかそういう言葉を聞いたことないもの☆そう思ってたのはあたしだけだったんだ…☆」
 「そんなこと…」
 「ううん☆きっとあたしの勘違いだったんだよ…☆」
 「鈴央…」

バタン、と扉を開いて蝶子が飛び込んできた。
 「敵襲ですわ!何をこんなところでのんびりなさってるの!?」
 「すぐ行きます!規模、敵将は!?」
 「鍾会配下の王経2000、元気1500ですわ」
 「鈴央、ちょっとここにいてね」
 「うん…気をつけてね、お姉ちゃん☆」
 「わかってるわ。行きましょう、蝶子殿!りさ☆殿!雅逡殿!出るわよ!」

城の警備兵とともに城壁に上る。眼下ではすでに大将軍作造が元気軍を迎撃していた。
 「大将軍!」
 「おお、インドカレー!こっちは問題ない、王経が攻城兵器を準備しているらしいから、そっちを頼む!」
 「承知!」

反対側に回ると、今まさに王経軍が衝車を城門に向けて進んでいる最中だった。
 「りさ☆殿は物資補給をお願いします」
 「がってんo(^-^)o」
 「雅逡殿、蝶子殿!私の小隊が突っ込んで衝車を破壊します!弓で援護してください!」
 「了解ですわ」
 「インドカレー隊、突撃!」
城門を開き、1000名の兵士が突撃を開始する。衝車を守る兵士たちと交戦開始。
 「むっ!もぐら、蒋済!衝車を守るぞ!全軍かかれっ!」
王経の指示が飛ぶ。
 「蝶子隊、弓構え!狙いは定めず、乱射ですわ!て―――っ!!」
 「雅逡隊…衝車周囲の敵兵を狙うぞ!撃てっ!」
城壁から1000の射手が一斉に矢を放つ。

 「くっ…なんだ、この雨のような矢は…!」
 「王経将軍、支えきれません!衝車に攻撃を仕掛けてきた部隊は撤収しました!我々を引き寄せるための罠かと思われます!」
 「なんと…」
 「前線に出た兵はほとんどが死亡!将軍、撤退のご指示を!」
 「しかたあるまい…全軍撤収!」
わずか100人程度になってしまった兵を連れ、王経は敗走した。

 「勝った!」
 
城陽の場内では、久しぶりの戦…しかも勝ち戦に士気は高まる一方。
上へ下への大騒ぎとなった。

 「ふう…。お待たせ、鈴央…?あれ?」
自室に戻ったインドカレーだが。部屋はすでにもぬけの空だった。
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 「緑葉様~?」
扉を開けて鈴央が入ってくる。そして、彼女の目に飛び込む光景…。
 「す…鈴央…これ…は…」
 「りょ…緑葉…様…?うそ…でしょ?」
 「ウフフ。見ればわかるでしょ?邪魔しないでよ、小娘」
 「とりゅふ様…そ…そんな…」
 「いいから、出てってくれない?」
そういってとりゅふは緑葉のあの部分へキスをする。
 「…うっ」
 「あは…あはは☆あたし…あたし…いやああぁぁああ!!」

走って部屋から逃げ出す鈴央。
 「り…!」
追いかけようと緑葉はもがくが、体が自制できない。起き上がることすら、できないのだ。
 「…!」
 「あら…かわいそうにね?」
 「キサマ…」
 「そんな強がり言っても…こっちは期待してるみたいよ?」
また、指で弾き始める。
 「…うっ…うぁ…」
 「でも、もう目的も達したし、あなたに用はないわ。さよなら、緑葉。せいぜい弁解するのね」

そう言ってとりゅふは立ち上がって着衣の乱れを整え、部屋から出て行った。

 (…くっ…俺と鈴央を仲たがいさせて…何が目的なんだ…)
未だ動かぬ体を恨めしく思いながら、さてどうやって鈴央を説得するかを考え始める緑葉だった。



 「大都督」
 「おう、とりゅふ。早かったな?」
 「ええ、思いのほか楓緑葉はウブでしたので」
 「ハハハ、お前にかかって落ちぬ男などおらんだろう」
 「あら、大都督は落ちませんでしたけど?」
 「ワシは歳なだけだ。それで、首尾は」
 「上々ですわ。離間の計はほぼ成功でしょう」
 「そうか、よくやった。これで大将軍の派閥も分裂してくれるといいのだがな」
 「そうですね」


 「お姉ちゃんーっ☆」
 「あれ、どうしたの鈴央?こんなところに」
城陽の室内でりさ☆と今後の計画について話し合っていたインドカレーのところに、鈴央が飛び込んできた。
 「緑葉様がっ!緑葉様がぁ!!」
大粒の涙をボロボロと流し、インドカレーにすがりつく。
 「どっ…どうしたの!緑葉兄に何かあったの!?」
 「違うの!そうじゃなくて…うわあぁぁぁあああん!」
 「ちょっと、落ち着いて!泣いてちゃわからないでしょ?りさ☆殿、ごめんなさい、お茶を淹れてもらえますか?」
 「いいわよ( ^-^)b」

しばらくして。
りさ☆から手渡されたお茶を飲み、少しはおちついたのか鈴央はポツリポツリと話を始めた。
 「あ…う…」

楓緑葉の服はすでに体を隠す役目を失っていた。
とりゅふの唾液が急速に緑葉の体温を奪い、それがまた彼の感覚をより鋭敏にしていく。

 「や…め…」

とりゅふは意味ありげに微笑んだかと思うと、緑葉の背中にまわしていた腕を下着にかけ、最後の布を取り去ってしまう。 
そしてさらに執拗に体のあちこちを唇で吸い、舌でなぞりながら段々と下半身のほうへと頭を沈めていった。

 「う…く…」

だが、とりゅふは男性部分を通り過ぎ、さらに下へ体をずらし、太ももをなめあげる。

 「…!」

一瞬、ほんの一瞬だが緑葉は
(もうじらさないでほしい)
と思い、腰を突き出した。が、残り少ない理性で慌てて思い直し、腰を沈める。
その一連の動作をとりゅふが見逃すはずもなく…

 「あら…なあに?どうしてほしいのかしら…?」
 「…くっ」
 「フフン…」

とりゅふはピシッ、と男性部分を指で弾きはじめる。

 「こんなに」
 
 「大きく」

 「しておいて」

 「強情な子ね」

信じられないことに緑葉のその部分は弾かれるたびにそれを快感として受け入れ、そのたびにさらに大きく怒張していった…


その時。コンコン、と扉をノックする音が聞こえた。
 「緑葉様~?鈴央です☆」
 「フッ」
とりゅふが微笑む。罠か。ようやく緑葉は悟るが…もう、抵抗できない。

 「それで、話とはいった…とりゅふ殿!?」

フッ

とりゅふの唇が楓緑葉の耳に触れる。

 「と…りゅ…う…」
耳を、耳たぶを執拗になめあげる。耳の奥に響くピチャピチャという音がいやらしい。

 「や…め…ろ」
 「やめろ?やめて欲しいなら跳ね除ければいいじゃない。力はあなたの方があるのよ…?」
耳から首筋、首筋から反対の耳へ。とりゅふの舌は器用に動いて緑葉をせめ続ける。

 「う…あ…」
もはや体に力が入らない。寝台に押し倒され、太もものあたりをひらひらと動いていた手は両脚の間でふととまり、服の上から敏感な部分をなぞる。

ビクリと緑葉の身体が震えた。
 
もう相手を制する言葉が見つからない。 

とりゅふの指先は容赦なく下着の中へ侵入し、誰にも触れられたことのない領域を侵す。

 「フフッ…」
 「―――!!!」

信じられないほどの羞恥心に、緑葉の抵抗する力は完全に削がれた。
とりゅふは触れるか、触れないかの位置で体をなぞる。
唇の侵食はすでに上半身にまで及んでいた。



下ヒへの道中での駐屯地。
小沛へむかった大将軍作造と司馬懿の軍は敵国君主の王昶と杜預に殲滅され、新野では京唄子配下の閻宇に孫権が壊滅。寿春を取り戻すべく進軍した沈瑩もカン丘倹に追い返される。

結局、下ヒに落ち着いたインドカレーの元にまたぞろ軍が集まってきた。
 「諸葛誕配下、カン丘倹により…寿春陥落!」
作造の指令により下ヒへ移動を開始した直後。
ついさっきまで滞在していた寿春が落ちた、という連絡を受ける。

 「な…なんですって!?」
 「将軍、寿春において敗走した友軍がこちらに近づいてきております。どうやら下ヒへ向かうようです」
 「ご苦労様でした。りさ☆殿、友軍を待ちましょう。必要ならばしんがりを勤めます」
 「了解デス( *≧ω≦)b」
行軍中の兵士に指示をとばすりさ☆。
 「雅逡殿、10人ずつ5部隊を編成、前方と左右の哨戒についてください」
 「承った」
 「蝶子殿は物資補給部隊を最前部へ動かし、物資の警護を。100人2部隊編成で」
 「わかりましたわ」

しばらくすると、沈瑩、陸抗、朱拠、李豊の軍が続々と退却してきた。

 (丞相…)
蝶子は陸抗を見つけると、一瞬チラリとそちらを気にしたが、無事そうだったので安堵し、自分の仕事に戻った。

 「インドカレー将軍」
 「なんでしょうか、丞相」
 「我々を待っていてくれたのか?」
 「はい、行軍中に寿春陥落の報を受けましたので」
 「それはありがたい。陣を組んでいるようだが、ここで夜をすごされるつもりか?」
 「はい。この先は大河に阻まれ、夜の行軍は危険です。平野部も多いので、隠れるにはここが最上と判断しました」
 「そうか。それでは我々も一休みしよう。全軍、ここで休養だ」

江陵。
 「…誰だ?」
 今しがた、将軍孫和、おはる、倭桂らとの軍議を終え、自室に戻った楓緑葉。
扉を開けた瞬間に部屋の中に誰かが潜んでいることに気がつき、身構える。

 「…」
 「鈴央…ではないな。誰だ?」
 「ふふふ…気がつくとはね。流石は楓野志穂の息子、楓緑葉だわ」
 「母上を知っているとは…何者だ!?」
 「そんなに構えないでくださらない…?」
闇の中から姿を現したのは…
 「と…とりゅふ殿…なぜ…いや、それよりもその格好は…」
顔を確認したはいいが、直視できずに目をそらす緑葉。
 「ふふふ…少しお話があるの…。聞いてくださらない?」
薄い絹衣を一枚はおっただけのとりゅふは…まさに妖艶。
月の光に照らされて体のラインがはっきりと見て取れる。そのシルエットは幻覚とも思えるほど、美しかった。
見上げる視線は切なく、淡く光る唇は艶やかだ。
かすかに荒いその吐息も…緑葉を惑わせた。
 「…それより、何か着るものを…」
 「いいから…時間がないの…お願い?」
 「…!」
とりゅふを見ないように、椅子…とりゅふの隣にドッカと腰を下ろす緑葉。

淫魔の宴が、始まろうとしていた。
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プロフィール
HN:
よしぞー
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1973/02/20
職業:
平社員
趣味:
飲酒/睡眠/飲食
自己紹介:
〇マイペースじゃないと生きて行けません。

〇基本的にインドア派。

〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。

〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。

〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。

〇非モテ人生まっしぐら。

〇でも楽なので修正する気ゼロ。

〇オンライン推奨。

〇来世でがんばろう。
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