[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
超絶不定期連載第7回、コラムのページです。今回のテーマは、なんと!初リクエスト。『アールデコ』についてです。事務屋風情がアールデコの何を語るんだ、なんて思わないでくださいね。
そんなことわかってますから。
さて、アール・デコとは…
アールデコ[(フランス) art d co]
〔arts d coratifs の略。装飾美術の意〕1910年代から30年代にかけて、パリを中心に西欧で栄えた装飾様式。それ以前のアールヌーボーが曲線を主とするのに対し、現代都市生活に適した実用的で単純・直線的なデザインを特徴とする。1925年様式ともいう。<三省堂・大辞林 第二版より>
…。
…。
…うわ、つまんない。
も、もう少し突っ込んで見ましょう。建築様式で言えば、
ギリシャ様式⇒ローマ様式⇒ロマネスク様式⇒ゴシック様式⇒ルネサンス様式⇒バロック様式⇒ロココ様式⇒クラシック・リバイバル様式⇒アールヌーボー様式⇒アールデコ様式⇒モダン様式⇒ポストモダン様式
…と、連なる装飾様式のひとつです。
アールデコを語るにはアールヌーボーを知らねば…ということで、早速調べて見ました。
イギリスで、ウィリアム・モリス(1834~1896)が、機械化による粗悪なデザインの大量生産品が世に溢れる世相を憂えて、みずから「モリス商会」を設立します。彼は「アーツ&クラフツ運動」を始め、芸術性の高い「作品」を「商品」として供給する仕組みを作り上げます。ステンドグラス、家具、書籍、壁紙、と扱う品物は多岐にわたりました。葉や茎や蔓といった植物モチーフ、鳥などの動物モチーフを中心に構成された上品なデザイン。アールヌーボー様式は産業革命を背景として、パリを始めとする「文化を都市に表現した時代」の真っ只中、モリスの工芸運動に大いなる刺激を受けて誕生しました。
その時代のパリは華美で装飾に満ち溢れ、享楽的で官能的なアールヌーボーがもてはやされたのはある面で真実です。しかし、その享楽的・官能的な要素は仮面的・表面的でもあったのです。
また、アールヌーボーがヨーロッパ全土を席捲したかに見えた1890年代には、実はかつて同じように「官能的、享楽的」と評されたロココ様式がまだまだ一般の市民の間では支持されており、皮相的、軽薄的に見えた「新芸術(=アールヌーボー)」に対しては、“この新参者が!”という根強い反発もあったと言われています。
このような時代背景の中、1925年、第一次世界大戦(1914~18)によって延期されていた装飾美術(アールデコ)エキスポが、パリで開催されます。
この時期、パリはアールデコの都になったはずでしたが、実はパリではそれほど盛んになりませんでした。この様式も、「新参者」で、どちらかといえば「皮相的軽薄的」であることにおいてはアールヌーボーと同じでした。
アールデコ様式が大々的に花開いたのは、独立から100年を経て超大国への道を歩み始めた新大陸、アメリカ合衆国においてでした。
植物パターンのたおやかな自由曲線のモチーフで構成されたアールヌーボーに対して、アールデコは、定規で引いたような直線(一点から発する放射線)、コンパスで画いたような円や円弧、それらの連続模様である波模様、イナズマ模様、流線型モチーフ、といったいずれも幾何学模様に特徴があります。
さらに、その様式に固有のロゴ(フォント)も、建築様式や小物の装飾様式とあいまって、様式を側面から特徴づけています。
左の二つがアールデコのロゴ、右の一つは比較対照用に用意したアールヌーボーのロゴです。これだけ見ても、アールヌーボーとアールデコのデザインの特色を十分に想像することができる気がしませんか?
アールデコ・フォント1
アールデコ・フォント2
アールヌーボー・フォント
以上、今回のコラム、「アールデコ」でした。ボケがありませんが気にしないでください。
別に病気じゃありません。
いいじゃない、たまには真面目でも。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
〇基本的にインドア派。
〇でも酒とうまい食い物の為ならどこでも行きます。
〇ルックス、知識、経済力、運動神経全てママンの体内に置き忘れて産まれてしまいました。
〇いわゆる低学歴低身長低収入高脂肪。低スペック。
〇非モテ人生まっしぐら。
〇でも楽なので修正する気ゼロ。
〇オンライン推奨。
〇来世でがんばろう。